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 男はやはり行商人で、カザラと名乗った。ライベル夫妻……つまり、ノマとユリネの友人だと言う。
 ルシュはその名を知っていた。何度も、ノマとユリネが大事な人だと話してくれたことがある。二人の仲をとりもってくれた人だという。たまに届くその人物からの手紙を、宝物のように扱う二人の姿は本当に嬉しそうだった。
 それがなけば、とても案内する気にはなれなかっただろう。
 いや、とりあえず案内している間も、話の中のカザラなる者と、葛籠つづらを背負い並び歩くこの男が、本当に同一人物なのかどうかとルシュは疑い続けていた。
 話では、カザラという者は優しく素晴らしい人間ということになっている。
 しかし、黙々と歩く男からそれを感じとることはできない。できないどころか、まるで正反対のことばかりがルシュに印象として与えられる。
 まずこの男の様子は商人のものではない。確かに荷や身なりからは旅の商人と伺える。しかしその身はあまりに引き締まり、旅人というよりは、傭兵かそれに近い者と思わせた。そこに、左目を覆う黒い眼帯と右目の鋭さが重なり、無精髭がとどめをさしている。
 話し方も、口調は丁寧にしてあるのだが、ぶっきらぼうな性格……でなければ粗野な性格であると推察させた。
 ルシュには、この無骨な男があの二人の恩人だとは到底納得できそうになかった。殺伐とした気質を抱くこの男を、あの純粋で温かい夫婦に会わせてはいけない気までした。
 だからこそルシュは、ノマとユリネがこの男をこれまでにない喜びと共に歓迎している光景を、目前にしながら信じられずにいた。
「変わりないようだな」
 男は、両の手をそれぞれに握られたまま、微笑んでいた。
「カザラも、元気そうで良かった」
「来るなら来るって、連絡してくれてもいいじゃない」
 口々に言いながら、二人はカザラを家の中へと引っぱり込んでいった。ユリネは涙ぐんでいる。
 ルシュには、この光景がまるで信じられなかった。
 無垢な兎が狼を自ら巣穴に導いているようだ。そう思えるほど、二人とカザラの匂いには違いがある。それだけは確かだった。
「どうしたの? ルーちゃん」
「え?」
 茫然と突っ立っているルシュに、ユリネが声をかけた。
「さぁ入って。今日は腕によりをかけてごちそう作るから」
「え? えっと……」
 ルシュは彼女の言葉にたじろいでいた。この場にいる中で一人事態についていけていない自分が、ひどく大きな過ちを犯している気がして、うまく口を動かせない。
「あ、私……一度、家に帰らなくちゃ」
 全神経を集中するようにしてやっと押し出せた応えに、ユリネはいつにも増して美しい笑顔で言ってきた。
「そう、残念だわ。……それじゃあ、夜、来れたら来てくれる? 美味しいものたくさん用意しておくから」
「う…うん。じゃあ、夜、後で来るね。楽しみに、しとく」
 そう言って、ルシュは逃げ出すようにその場を後にした。
「……あのだろ? 手紙に書いてあったルシュってのは」
 黄昏の中、背まで伸びる黒髪を揺らして去っていった少女を見送って、扉を閉めたノマに、カザラが訪ねた。
「そうだよ。よく分かったね」
「ルーちゃん、って呼んでたしな」
 カザラはユリネに促されて、背に負った葛籠つづらを下した。
「良家のお嬢さんだったんだな」
 重しから解放された肩を回し、コリをほぐすカザラにノマとユリネは顔を呆けさせた。
「……どうしたんだよ。何か変なことを言ったか?」
「変なこと……じゃないけど、ルーちゃんの家は普通の農家よ?」
「あ。でも、ルーちゃんはお嬢様に見えてもしかたないかもね」
 そう言う二人に、今度はカザラがきょとんとする。
「そうなのか? あの娘の鞄には本が何冊も入っていたぞ?」
 本は、最近ではよく見かけるようになってきたものの、まだまだ高級品であった。一冊くらいならば地方村の庶民が所有していても不可思議とまでは言わないが、数冊となれば話は別だ。
 何より、未だ多くの者は字を読み書きすることはできない。都市ともなれば住民のほとんどに識字能力が広がりつつあるが、小さな町や村の民にはまだ及ばない。その中で、村で本を数冊持ち、なおかつ識字力を持つ者といえば大家たいけ良家の者ばかりだ。
「『学校』に行ってるんだろ? 確か」
 カザラが戸惑い気味に言って、ノマとユリネは「ああ」と納得した。
「あのね、カザラ。ルーちゃんの行ってる『学校』はちょっと変ってるんだ」
 『学校』とは、数年ほど前から所々に現れ始めた教育機関のことで、そこで人は字の読み書きを学び、知識を得ることができる。だが、その門は裕福な者でなければくぐることは難しい。
「ルーちゃんが行ってる所は、少し前にここら辺の村が共同で作った学校なんだよ。ここの村長が、これからは『知』が重要だ。村の未来を担う子ども達に知識を与えなければならない、って周辺の村に働きかけてね」
 ノマはカザラに説明しながら、彼の荷を邪魔にならない所に運ぼうと持ち上げ、
「……重いね」
「自分で運ぶよ」
「あ、いや、大丈夫」
 言って、しっかりとした足取りでそれを隅まで運び、ノマは中身に影響が無いようにそっと置いた。
「……だから、この村とか、作ることに協力した村の子どもは教科書っていう本の貸し出しと、教育を受けられるんだ」
「評判良くって、少し離れた所からも生徒が来ているのよ」
 ユリネがカザラのために椅子を引く。カザラは促されるままに、少し苦笑しながら、簡素だが良い作りの椅子に腰を下ろした。
「ってこた、そういうのから金取ってんのか」
「でも他の学校よりずいぶん安いらしいよ。子どもを学校に通わせたいって移ってくる人もけっこういるんだ。お陰で人も増えて、活気づいてきてるよ」
「へぇ、ここの村長は目端めはしが利くんだな」
 カザラが感心してうなずき、ノマとユリネはふいに微笑んだ。
 そろって、彼の正面にテーブルを挟んで座る。
「本当に、来てくれて嬉しいわ」
 ユリネの言葉に、ノマがうなずく。二人の目は、喜びと安堵と労りに満ちていた。まるで、
「そんな生き別れの人間と会ったような顔すんなよ」
 カザラは二人の視線に照れ臭そうに言った。
「ほとんどそうだったじゃない。手紙も滅多にくれないで」
「僕達が行こうかって考えてたよ。やっと、生活にも慣れたしね」
「そうか……」
 笑顔絶やさぬ二人。懐かしい声。変わらずに、変わっている……。
 カザラは改めて喚起された感情に、右目を穏やかに細めた。
「それは何よりだ」
 幸せそうで……言葉の後に、言うまでもないことを胸中にこぼす。
「カザラはどうなの? 四年間で、何か変わったことは?」
 四年前。都の教会で再会した時。三人はそれぞれのことを報告しあった。
 ノマとユリネは、結婚したことを、エドリア村に家を持ち、畑を耕して作物を育て始めたと。
 そしてカザラは……
 彼は席を立ち、葛籠に向かった。
「ようやっとな、親方に認められたんだ」
 葛籠を開け、その奥から真新しい綿布にくるまれた物を取り出して、彼はテーブルに戻った。
 それをテーブルに置き、二人へと差し出す。
「今日は、これを届けに来たんだ。まだまだ未熟だが、どうにか他人ひと様に出せるって親方に言われた初めてのモンだ。受け取ってくれるか?」
 カザラの言葉に、二人は一息も入れずもちろんと喜んだ。
 ノマとユリネは、彼の気持ちが嬉しかった。こんな自分達に、そんな大事な物を、わざわざ遠くの町から届けに来てくれることが。そんな大事な物を、受け取ってくれるかと言ってくれることが。
 ノマは差し出されたそれを包む綿布を丁寧に開いた。
 その中にあった物は、見事な輝きの鋼。見事な包丁だった。
 四年前、カザラは鍛冶職人になることを選んでいた。その時よりも火傷の痕が彼の手に目立つ。彼も苦労していたのだ。ノマとユリネは、自分達の手にできたマメやタコが、彼と同じものを共有していることを感じてたまらなく嬉しくなった。
「ありがとう、カザラ」
 満面の笑顔で言って、ユリネは包丁を手に取った。その白木で作られた柄が、まるで彼女に持たれる事を知っていたかのように掌になじむ。
「……大事に、使わせてもらうね」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
 カザラが笑みを返すと、ユリネは立ち上がった。
「少し待っててね。腕によりをかけてごちそう作るから」
「そんなに気合入れなくてもいいよ」
 苦笑いと共にカザラが言うが、ユリネはもはや耳にしていなかった。夢中の瞳で台所へと馳せていく。
 カザラは彼女が消えていった台所の入口をぼんやりと眺めながら、『あの日』から過ぎた五年という時を実感していた。
 手紙だけでは余りに語られぬ未知の時が、二人との間に横たわっている。
 その内に何があるのか多少不安だったが――二人はしっかりとした生活を打ち立て、彼等の望む通りに変わってきているようだ。
(……来て良かったか……)
 カザラはわずかに口元を引き上げて、息を吐いて力を抜いた。
「何事も、順調そうだな」
「うん」
 テーブルの上で手を組んだノマを見て、カザラはまた新しい証を見つけてほころんだ。
「……荒れたなぁ」
「え?」
 唐突なカザラの言葉に、ノマが疑問符を打つ。そして彼の視線の先にあるものが己の手と気づき、
「ああ。これ? そりゃ、土をいじってればね」
「ユリネもか?」
 昔の彼女の手は、まさに白魚のような手であった。
「ユリネも。一緒に畑を耕してるから」
「いい手になったな」
 笑顔で、彼はノマの手を見つめた。
「親方が言っていたよ。人の労は手に表れるって。お前達の手は、働き者の手だ」
「……そう言われると照れるな」
 ノマが気恥ずかしそうに頭を掻いて、笑う。
「ねぇ。言い忘れてたんだけど……」
 と、ふいに台所からユリネが現れ、少し機嫌悪そうに口を尖らせた。
「先に話を進めないでね? 私も聞きたいこと話したいことたくさんあるんだから」
「あ、ごめん」
「ごめん…って、さては私をのけ者にして楽しんでいたの?」
「あ、いや……」
 ずいっと、包丁を持ったまま詰め寄ってくるユリネの迫力に、ノマは両手を広げて彼女を制しながら身を引いた。しかし、妻は止まらない。夫はひきつり、今にも背後に倒れこみそうだ。
「っあっはっはっはっ!」
 その様子に、カザラは思わず大声で笑った。
 ぴたりと二人は動きを止め、腹を抱えて笑う親友に目をやった。
 久しぶりだった。彼がこんな風に笑う姿を見るのは。
 記憶の中にある彼の笑顔は、常に微笑んでいる。それはとても優しく、だが明るさは押し殺されていた。
 あの幼き日、十六年前のあの時を境にして。『あの日』を越えてなお、ずっと、ずっと……。
 今、ようやっと本当の友達になれた気がする。
 そう思うと、自然と腹の底から笑みが湧き出してきた。
「ふっ……ふふふ」
 これまで三人の内にあったものは確かに友情だった。
「は……はははっ」
 だが、二人と一人の間には隔たりがあった。三人をつなぎながらも隔てる闇が。
 ようやっと……心から笑い合える。
 ユリネとノマもカザラにつられ、大きな笑い声を上げていた。

 ライベル夫妻……ノマとユリネの家は、エドリア村のはずれ、村の北になだらかにある丘陵へと続く森を背にしていた。
 少し森に埋もれ込み、見た印象では人とあまり接しないように造られた家のように見える。陽も落ちて、すっかり夜となった今はなおさらに。
 家の外見は少しいびつだった。壁面の所々に無理矢理ボロ布を接いだ服のように、妙に不和を主張する雑な箇所がある。
 それは、ここに住む新入りが作った部分だということをルシュは知っていた。
 もう五年も前。
 当時、進められていた大規模な開墾の人手として迎えられた若い夫婦。
 二人はこの村での定住を希望して、開墾後も手の足りぬ畑を手伝い続け、およそ半年の後に勤勉さと真面目な人柄を認められて正式に村に迎えられた。
 その時、二人は寝食の場所にあてがわれていた村はずれの古い空き家を――この家を譲り受けた。色々なところが崩れかけていたから、夫婦は開墾時に切り出された木の余りを使って補強をしていた。それがまた下手くそだったから、見るに見かねて大工仕事が得意なルシュの父が手伝った。
 新しい村の仲間は、本当に仲の良い夫婦だった。何時いつその家の前を通っても、喧嘩の声を聞いたことはない。
「……」
 だが、家の中から漏れ出してくるほどの笑い声を聞いたことも、なかったように思う。今、この時以外において……
「…………」
 ルシュは戸口の前で、呆と口を開けていた。
 信じられない。
 カザラというあの男は、ノマとユリネをこれほど笑わせられるのか。五年という大きな時間の中、三日と空けずに会っていた自分が聞いたこともないような声で。
 ルシュは胸が締めつけられる気がして顔をしかめた。
(ヤだな……)
 自分の胸にあるこの感情。また来ると言ってここを出てから、ずっと考え続けてきたこの感情。
(嫉妬してる。わたし)
 ノマとユリネと一番仲が良いのは自分だった。少なくとも、この村の中では、憧れの人達を独占していた。
 だが、今日カザラという男……二人の恩人が姿を現して、あっさりとその位置を奪われてしまった。まるでこのままに、自分から二人を遠く引き離していくように感じる。胸が騒いだ。悪いことが起こる前のように、胸が騒いだ。
(……ヤだな)
 ルシュは、こんな感情を抱く自分に嫌悪を感じていた。
 五年会い続けていた自分より、四年の間に数えるほどの手紙しか寄越さなかった彼の方が大事なのか。
 そんな、自分本意な押しつけをノマとユリネに抱いてしまう自分が、嫌だった。
 何よりも、友人への想いは重ねた時間で比べるものではない。仮にそうだったとしても、それでも本当は、カザラには敵わない。
 彼は、二人の幼なじみでもあるのだから。
「はぁ……」
 ルシュは嘆息した。何だか、頭と心が変な風に絡まってきている。
 戸口の前まで来たのは十分ほど前。それから戸を叩く勇気が起きず佇み続けている。
 その間ずっと心に渦巻く感情に悩み続け、結局混乱してきた。
「このままこうしててもしょうがないか」
 一つ息を強く吐き、ルシュは気合を入れた。
 そして、ドアをノックする。と、パタパタと足音が中から聞こえてきたかと思うと、勢い良くドアが開いた。
「ルーちゃん、ちょうど良かった」
「へ?」
 迎えてくれたのはノマだった。彼はドアを開けるや否や、彼女の手首を掴んだ。
「今、ルーちゃんのこと話してたんだ。さ、さ入って入って」
「え? え?」
 ルシュは突然のことに戸惑いながらも、御馳走の残骸を片付けながら談笑するユリネと眼帯の男、カザラの下へと引きずられていった。
 周りには、甘い香りが満ちている。
「あ、ルーちゃん。今お菓子が焼き上がるところなの。一杯あるから一杯食べてね」
「う、うん」
 笑顔のユリネ。いつもなら笑顔を返すところだが、ルシュは見慣れぬ者が気になってそちらへと目を向けた。
 一つだけの瞳がこちらを見つめている。眼光は鋭い。またそう感じる。
「そういえば紹介してなかったね」
 ルシュをカザラの隣に座らせながら、ノマが言った。
「何回か話したことあったよね? カザラ…………」
「カザラ・イエリです」
 スッとカザラが右手を差し出してくる。おずおずとその手を握ってみれば、彼のごつごつとした大きな手からかいなの持つ力が伝わってくる。
「エッセルドルクで鍛冶屋をやってるんだ」
 ルシュから手を離し、重ねた空き皿を持って立ち上がろうとしたカザラを止めて、ノマは彼の手から皿を受け取った。
「仲良くしてね? ルーちゃん」
 ユリネがルシュに笑いかけ、そしてノマと皿を持って台所へ向かっていく。
 ルシュはカザラと取り残され、所在なげに椅子の上で身を縮めた。
 どうしろというのだろう。
 ちらちらと隣で深く息を吐くカザラを盗み見ながら、彼女はそれと分からぬように嘆息した。仲良くしてと言われても、はいと素直にうなずく気にはなれない。
 とはいえ、この沈黙は耐え難かった。
 彼の身じろぎ一つに、神経が反応する。彼に嫉妬していると感じていることが、どうしても彼に意識を向けさせる。
「……ルシュ――、アカニネ……だったかな?」
 ふと、カザラがぽつりとこぼした。太い声の中に自分の名前が含まれていたことに、ルシュはびくりと背筋を伸ばし、彼に振り向いた。
「え?」
「アカニネさん」
 カザラは体ごとこちらに向いていた。
「手紙……あいつらからの手紙に、君のことがよく書いてあった」
「……はぁ」
 彼の唐突な台詞にルシュができたことは、相槌あいづちにもならない生返事を返すことだけだった。
 カザラは真摯な態度で、言ってきた。
「礼を言います。君はあいつらの心を温めてくれている」
「え?」
 彼の礼が一体何への礼なのか。その意味を問おうとするよりも早く、
「おまたせ!」
 大皿にタルトを乗せて、ノマとユリネがリビングに戻ってきた。
「豪勢だな」
「あ……」
 カザラはルシュに背を返し、二人へと話しかけていた。
「俺はもう腹膨れてんだがなぁ」
「そんなこと言わないで。ほら、甘いものは別腹って言うじゃない」
「ああ。世間一般の女性方はよく言うようだ」
 苦笑混じる声。
 ルシュは機を完全に失い、口をつぐんだ。
「どうしたの、ルーちゃん。元気ないよ?」
「……ううん。元気ないなんてことないよ、ノマさん」
 向かいに座ったノマに笑顔を見せて、彼女は早速切り分けられたタルトの一つを手に取ってみせた。カザラのために新しく苺ジャムの栓を開けたのだと、ルシュは解った。贅沢にもたくさん使われたジャムの甘酸っぱい匂いが漂って、自然とつばを溢れ出させる自分に対して少しだけ呆れる。
「ちょっとね、圧倒されちゃってさ。あんまり美味しそうだから」
「今日のは良くできてるの。カザラも、たくさん食べてね」
「そうするよ」
 笑いながらタルトに手を伸ばすカザラを横目に、ルシュは複雑な気分を味わっていた。
 ユリネのタルトの美味しさに喚起される喜び。未だ拭えぬ嫉妬心。カザラの、礼。
「……」
 何か、彼に礼を言われるようなことをしただろうか。だがその覚えはまるでない。
 ルシュはタルトをかじりながら、話しては笑う三人をぼんやりと眺めていた。

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